

2025年10月30日
散りゆくキロク
若杉栞南

月明かりに照らされ、桜が散る夢。
それは、久澄蓮が過去の喪失に囚われ続ける夜の残響。
夢を通して襲いかかる喪失感を隠しながら、蓮は愛する妻・舞との新しい人生を静かに、そして確かに歩み始めていた。
都心の喧騒を離れ、自然豊かな地に移り住んだ久澄夫妻。
穏やかな日々が紡がれていくかと見えたその場所は
ある季節が近づくにつれ、不穏なほどの生命力を漲らせ始める。
互いの心の奥に抱えた秘密を明かせぬまま
蓮と舞は、この地に深く根差す「不思議な習わし」の扉を開いていくことになる。
争うことのできない運命に立ち向かう彼らが、辿り着く未来とは___。
散りゆくは、過去か、運命か。
その「記録」は、希望か、絶望か。
2025年4月25日
No.___ another story
若杉栞南

配信朗読劇onetake『Number』/舞台onetake『No.__』に基づき書き下ろされた物語。
読みやすい単行本サイズでノベライズ化!
番号を背負わざるを得なかった人間たちの物語、"onetakeナンバー"。
番号が刻まれることで得られるものは、辛いという人間らしい感情か、喜びか。
ノベライズ版では書き下ろし新章を加え、another storyとしてお届け。
誰にでも訪れる「きっかけ」と「結末」を描く。
この実験は全く関係ない世界の出来事だと言い切れますか?
2025年9月15日
作為と無作為の狭間で
奥野倫

映像作家・奥野倫の1冊目の写真集。
毎日カメラを持ち歩き、撮影を続けた「#きょうのおくの」が
一冊の写真集になりました。
2024年9月15日
一日一鼓
若杉栞南

これは、月の満ち欠けが0から0になる間に紡がれる物語たち。
毎日ひとつの鼓動を…
そんな想いから生まれた、一日一鼓。
毎日140字に込めていた鼓動を、一本の物語に。
140字×日数で紡いできたものが一本の物語になった時、何が見えるのか。
実際に読んで、みなさまの脳裏で見ていただけますと幸いです。